2018年 09月 02日
自動化により代替されるべき業務 |
さて、最近は銀行業務の自動化が進行しており、これから銀行の効率化・スリム化がより進行し、業務に必要な人間のみ残されていくのではないかと思われます。また、必要な人間についてはサラリーは今より増加していくことが予測されます。必要な人材というのは一般化するのはかなり困難ではありますが、単純作業に従事しない人間ということが言えるように思います。単純作業というのは、エクセルの打ち込みやデータ移行と言ったことも挙げられますが、支店業務のような事務作業も必要なくなってくるので、店舗改革をするなどして、金利収入の低下分をコスト削減によって補っていくことが必要になってきます。現在の人の必要のない支店については、可能な限り支店から人を削減することになるように思います。また、事務作業が中心であると考えられる行員業務については、システム導入によってどこかに配置転換されるか、クビになるのかもしれません。どう考えても、現行の銀行業務の大半にFace-to-Faceの業務が必要とは思えませんし、ATMにお金を入れることに工数を費やすことそのものが重要だとは思えないような気がします。また、〇〇支店出身というような「花形」もこれから消えていくのかもしれません。
また、人件費以外でのSG&Aの話では、ATMの維持費も1台約1000万円と高いことから現金はできるだけデジタル化し、ATMの維持費用を減らしていくことも同時進行で行なっているように思います。Debitカードの導入及び普及活動もその一部と言えるかもしれません。もちろん、現金が必要な地域については、有人支店を無人支店化して残すことを行うように思います。必要なくなれば全て無くしてしまうことは十分に実現される範囲かもしれません。スマートフォンが普及している日本においては、キャッシュカードとデビットカードを一体化し、トランザクションのほとんどを電子化していくことが必要になるように思いますし、顧客にとってもそれが最も便利であるように思います。
現金の場合、所有者が見えないため、どこで何をしたのかがわからない場合も多々あります。領収書が一応ありますが、領収書は同様に紙でもらってしまうようになるため、不便極まりないように思います。この点については、日本人の感覚はかなり遅れています。現金の信用が話題に出ることがありますが、それはあまり意味のない発想であるように思います。それは言い訳であって、単純に感覚が遅れているだけにすぎません。また、現金を発行することにより、コストが発生してしまうため、そうしたコストを下げるという意味でもデジタルマネー、デジタルビルにしていく必要があります。
自動化される必要のある業務という意味では、公務員が挙げられるように思います。銀行の支店同様、市役所の機能の大半は自動化できるように思います。そもそも市役所や区役所で取れるエビデンスはデジタルに取れるようにする必要があるように思います。印刷技術的な意味でどうしても必要なものについてはATM化して仕舞えばいいだけの話です。そもそも要らない人に対して税金を使うこと自体に必要性があるとは到底思えません。また、情報の入力については、スマホで入力できるようにし、デジタル化する方が圧倒的に顧客にとっても楽です。「平日の8時半から夕方の17時までに来てください」というのはまともに働いている人にとって不便極まりないように思います。Kasumigasekiについても同様のことが言えるかもしれません。事務作業で必要のないものについては、自動化してしまうしかないように思います。官僚業務については、無駄な人間というより、どちらかといえば、ワークライフバランスがあまりにも悪いように思われるため、自動化できるところは自動化して、可能な限り残業が発生しないようにすることが必要かもしれません。と言いつつ、自動化可能な業務については既に自動化に向けたプロジェクトが動いているようにも思えるので、特に言及が必要のないことかもしれません。確定申告や住民税の支払いといった点が挙げられるように思います。
様々な業務が自動化の対象になってくるため、これからは知識をアップデートしつつ、自動化されないためのスキルやナレッジをためていく事が今まで以上に重要になるのかもしれません。そのための転職も必要になっていくとは思われます。元々人の流動性の低い日本にとっては良い事なのかもしれませんが。
by lse_keio_sfc
| 2018-09-02 10:42
| Digital
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