2018年 08月 19日
同じ大学でも学部と修士は似て非になる教育機関 |
LSEの例を取ってみると、LSEは学部、修士、博士でStudent Bodyはかなり違うように思います。学部生はイギリスの大学の大学ランキングそのままで3位あたりの位置付けですし、学生もランキング通り進学するため、学生の質もランキング通りと言えるのかもしれません。アメリカの大学で言うと、コロンビア大学のようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません(もちろん、総合大学か社会科学かという違いはありますが)。学部生の場合、卒業後に直接大学院に進学するという人はあまりいないイメージで(あくまでも私の印象です)、就職するパターンが多い気がします。ただ、就職は大学院生と目指す方向は似ているが、金融(投資銀行)とコンサル、弁護士の三択しかないイメージです(いわゆる下記参照のHoly-Trinity Jobsです)。学生のバックグラウンドは、イギリス人が半分程、その他はインターナショナルで、中国や中東、ヨーロッパのあたりのイメージが強くある気がします。ただ、学部生については知らないことも多く、何とも言えない面があります。
修士になると、キャリアや博士課程に進む前の”予備校”的な要素が強いイメージがあります。浪人生のように勉強したり、就職活動に励むような形であるため、学生生活と言うよりは、浪人生活という方が実態に合っている気がします。ただ、実際の浪人生と異なるのは、ブランド力の高い学術機関であるため、卒業後には箔は付く形になるという点です。就職活動の際には、LSEだと様々な機会を得られるため、良い職業につきやすくなりますし、経済学をはじめとし、社会科学での権威と呼ばれるような教授から推薦書を書いてもらえる可能性は十分に高くなります。あくまでも個人の資質によりますが。就職の点については、学部生とあまり変わりませんが、職業経験のある人が多い分、企業・官公庁に帰ったり、政治家になったり、国際機関に行ったりなどの選択肢は広がる傾向にあります。学生のバックグラウンドはイギリス人はほぼ見たことがない、といったレベルで、基本はアメリカ人と中国人が主軸で、その他はカナダ、フランス、ドイツ、イタリアあたりを見る気がします。意外と南米やアフリカ出身者もちらほらいますが、EconやFinあたりになると、ほぼいません(MPAは除く)。出身大学は基本的にアイビーリーグやグランゼコールなどの国の最高学府を卒業してきますので、期待値を遙かに超えるレベルの高さに圧倒されるのがLSEのDay1です。
比較事項を網羅できていない面もあるかもしれませんが、その際にはコメントにでも追加ください。大体LSEについてはそのような端的なイメージではあります。あくまでも個人的見解であるため、偏った見方をする可能性はありますが、あまりブレのない内容かとは感じています。
by lse_keio_sfc
| 2018-08-19 22:22
| 修士
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