2017年 03月 23日
[最終話]香港の環境? |
そろそろブログを閉めるつもりでいます。IPアドレスなどを見ると、思ったよりアクセスの人や組織の範囲が拡大していることから、そろそろ閉めどきであるように感じたので、これが最後になります。
香港は本当にいい街ですよね。あの適度なチャイニーズ感がいい味出してます。食文化以外の文化面が少し弱い気がしますが、それでも大陸やシンガポール、その他東南アジアとかも近くていい環境だと思います。
ロンドンでいい生活をするというクライテリアと香港でいい生活をするというクライテリアは少し違うように思います。金融中心であることはロンドンも香港も変わらないのですが、生活のスタイルとして、ロンドンは文化と生活が落ち着いている感じがする一方で(もちろん政治的な問題は様々ですが)、香港は文化も生活も変わり続けているように思います(パワーのある街ですね)。その環境に対する着目の仕方でクライテリアが違うと言えるかもしれません。たまにご飯食べるために香港に行ったりするのですが、何と言っても屋台(注:個人店の間違いでした)の広東料理が安くて美味しいです(もちろんそうでないところも美味しいですが)。香港人が「うまいだろ!これが香港だ!」というようなことを言っていたような気がします(雑)。政治状況を見ていると繁栄していたロンドンの労働環境はヘッジファンド以外もう終わりな気がします。ヘッジファンドは逆にオポチュニティが増加しそうですが。
ちなみにマメですが、香港でビジネスをしようと思えば、広東語は身につける必要がなく、普通話を話せれば十分であると方々から聞いています(当たり前ですが英語ができることは前提ですし、分野にもよります)。実際、香港の投資銀行では香港人以外にも台湾人や大陸の人間がいたりします(韓国人もいたので、日本人も意外とチャンスである気がします)。韓国人がシンガポール人に対してシンガポールのことをガチでディスってて、シンガポール人の彼はかなりタジタジになってましたね。
ただ、香港で日本人といえば、日本株関連のヘッジファンドですかね。日本株関連のヘッジファンドは日英のみ使えればよく、儲かってるところは報酬も青天井に行きます。会社は忘れましたが、HKD20mmの求人が以前あり、「マジかよ?」と思った経験があります。と思いきや、以前たまたま私の受けていた某HFのポートフォリオ・マネージャーのポジションはブックでOver USD1bnみたいで、恐ろしい金額が目の前にありましたね(あくまでも for the right candidate that has Asian markets experience in a relevant division of HF, PE or IBだと思いますが)。アメリカ人から「Keioで何学んだんだ?言ってみろよ」みたいなことを普通に言われ、面接中にも関わらず不覚にも吹きそうでした(そういえばLSEのことは聞かれませんでしたね)。結局私は瞬殺されましたが笑 以前はヘッジファンド自体に興味があるというよりも、「書類も通ったし、折角だから受けてみようという」感覚の方が強かったかもしれません。
(オフィスからの景色のイメージです)
オフィス環境も少なくとも金融機関は非常に良いところばかりですね。ヘッジファンドやPE、投資銀行あたりはかなりいい環境であるように思います。私もとあるオフィスにいましたが、「絶景」「豪華」という言葉という言葉が当てはまるかもしれません(装飾が異常なのと、天井がやたら高いです)。香港の場合、デフォルトで階が高いだけでなく、オフィスからの景色がSpectacularとしかいえないような感じです(目の前がオーシャンビューとシティビューで両方が楽しめるように思います)。
という状況もあり、香港は日本人にとっては良い環境かもしれません。ただ、それ以前のアジアでの投資経験をどこで積むかはご自身でお考えになった方が良いかもしれません。しかしながら、ダウンサイドリスクを挙げるとすると、大陸系の中国人がより有利になる可能性が高くなっており、どれだけ日本人が食い込めるのかは不透明な部分があります。これこそ戦略性が必要というところでしょうか。
最後に
最後に、今一番思うことは「誰も世の中の客観的な答えを知らない」、そして、「永遠に知ることができない」ということです。ただ、自分の目で確かめ、人の意見は鵜呑みにせず、自分の信じる道に行けば必ず辿り着ける何かがあると思います。そして、最終的な答えは自分で出す主観的なものにしかならないのかもしれません。私は引き続きその主観的な何かを探す旅へと戻り、自分なりの答えを出して行きたい。そんな風に思っています。この先何が起こるかわかりませんが、グローバルのトップを牽引できる何かの人間になっていたいと思う次第です。
もう一つ追加するとすれば、こちらに来てたくさんのグローバルプレイヤーと会い、日本にいた時のレベルの違いを感じさせられる何かがあったように思います(あくまでも自分のフィールドにおいてですが)。其れが何なのかは明確ではない部分があります。ただ、修士に来て一番得ることができたものではないかと思います。一歩踏み出さなければ、次のレベルの世界は見えない。リスクをとらなければ、何も変わらない。そして、日々仕事や人に文句を言っていても次には進めない。そんなことをLSEやその他様々な活動を通して感じさせられた次第です。正直学問とかそういうレベルではなく、肌感で世界トップレベルを知ることができるというのがこの修士での留学意義かもしれません。
今迄このような稚拙なブログを御読み下さり有難う御座いました。そして、皆様の輝かしい未来が描けるよう、何かしらの貢献が出来ていれば幸いです。
by lse_keio_sfc
| 2017-03-23 02:20
| 就活
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