2017年 01月 22日
就活で必要な資質 |
同じくリクエストのあった、就活(特に戦コン)で必要な資質について書いておきたいと思います。就活において必要な資質は様々な視点があるように思いますが、本質的には5つへと要素分解ができるかもしれません。
・能力
・性格
・熱意
・セルフブランディング
・語学力
能力
まず能力ですが、こちらは最低限あれば良いかなと思います。最低限とは言っても、ある一定のレベルの知能はもちろん必要です。ただ、周囲と比較して”自信があれば”自ずとその道へと進むはずなので、特に言及は必要ないように思います。
性格
明るくて、自己研鑽ができ、チームワークのある人が良いですね(羨ましいです)。やはりディストレスな状況に置かれますと、余裕が持てなくなることは誰しもあります。その中で明るく振る舞い、自己研鑽を積んで乗り越えていけるような人はどこでも必要とされます。また、自分の限界を知ることや、チームで問題があったときに自分が原因ではないかとまず疑うことができる、他人のせいにしないなどの人間性は家族より長い時間を一緒に過ごす人には重要な要素ではないかと思います。
熱意
熱意は必ず必要です。というより、これが最も重要かもしれません。自分をセルフドライブするとき、必ず何かしらの目標や面白みを感じているはずです。その感じている姿を表に出せるというのは重要な要素であるように思いますし、面接官にとっては、「こいつは本当にうちに来たいんだな」と思わせる理由にもなります。逆に言えば、どんなに能力があろうとも、熱意がなければほぼ受からないように思います。就職偏差値などありますが、就活は能力通り受かるわけではありませんし、調べていないと気持ちがついて行きません。最終まではいけるけど、最終が突破できないというのはそういう理屈がほとんどのように思います。
とは言え、この三つの要素が備わったところで受かるかと言われれば、そうではありません。外銀であれば、業界研究と財務関連の知識、ブレインティザー、フェルミ、GAB対策は必須ですし、コンサルであれば、判断推理・数的推理(海外大生は要求されることは少ないですが)、フェルミとケースは必須です。マッキンゼーであれば、PSTも追加されます。
セルフブランディング
コンサルの対策はMBあたりですと、最低限の対策はしておいて、”対策をしたことがないように見せる技術”と、オリジナルの思考力(少なくともそう見せる)を示すことが必要であるように思います(選考での感覚なので悪しからず)。ケースでお決まりの分解(教科書通りのやつです)とかやってると、「おー対策してるねー」とか言われますので、”いかにも対策してきました”という感じは避けたほうがいいように思います。もちろん、これはフェイク(だます)なのではなく、そういう要素も必要かもしれないという次第です(セルフブランディングも一つの重要な要素です)。一方で、D社やそれに近いレベルのコンサルですと、英語と思考を整理できることが重視されているように思いますし(ちゃんとMECEになってますかという感じです)、軌道修正されたときにきちんと従いつつ自分の考えを話せれば、少なくとも最終には行けるように思います(最終はどの会社も熱意)。
日本人の方が紹介されています with Abbey Road (St. John’s woodあたりですかね?)
語学力
語学力と書いたのは理由があります。これは外銀もコンサルも共通することですが、日本語がきちんとできる人が少ないためです。選考をする側もこれに頭を悩ませているようにも思います。感覚的にトップスクールになればなるほど日本語が”しっかり”しています。結果的にそれが勝敗を分けている可能性もあるので、院生から留学する方を除いて(こちらの方は英語)、日本語が弱いと思う方はまず日本語を鍛えた方がいいように思います(日英でケースが行われるため)。
一方で、英語力が必要なファームももちろん多いです。日本を基準にしますと、外資の場合、規模が大きいファームほど入社時の要求レベルが低く、小さいファームほど英語力の比重が高いように思います。自分のタイプがどこに属するかによって、優先順位のつけ方が異なるため、そこらへんを意識しながら、組み立てるとうまく行きやすいように思います。
ざっくりと書きましたが、これらが就職活動でうまくいくための要素であるように思います。参考になれば幸いです。
by lse_keio_sfc
| 2017-01-22 23:01
| 就活
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