2015年 11月 04日
改めて世界を知ることになった出来事 |
今日もたくさんの人に出会った。ロンドン、というか、LSEってなんでこんなに優秀な人間がたくさんいるんだ?と思ってしまう。日本人の経歴は以前から説明している人ばかりなのだが、世界から来る人も相当やばいように思う。
一人はアメリカ人で、つい最近まで世界銀行で働いており、PhDをとりたいということでLSEに来ていた。こちらでLSEのEconomicsのPhDというとかなり尊敬される上、職は掃いて捨てるほどのオファーがある。投資銀行やコンサルと言わず、彼が働いていた世界銀行や、ヘッジファンド、プライベート・エクイティなどの誰もが羨むような世界に飛び込むことができる。とはいえ、それでもロンドンで投資銀行に就職するのは至難の業である。やっぱりLSEの経済学部に対するリスペクトはかなりすごい気がするなー。
二人目はFinancial Economics専攻のシンガポールの富豪で、明らかに金持ちとわかる風貌であり、金遣いも持っているものもすごい。隣りにいたのも同じFinancial Economicsのシンガポール人の女性で、シンガポールのゴールドマン・サックスで2年とオーストラリアの銀行で1年働いていたものの、キャリアチェンジをしたいとのことでLSEに来たようだ。最近彼女は日本に関連する論文を書いたようだ。その過程で、日本の某証券会社が嫌いだとか言っていた。他の銀行や証券は税金を払っているのに、その某証券会社だけは払っていないとか云々。詳しいことは自分が確認したわけではないので、特に何ともいえない。
四人目は、上海から来た中国人で、学部はケンブリッジ大学で、経済学を専攻。より良い就職と環境を求めてLSE経済学修士に来ていた。やはり、ケンブリッジだとかなり就職先の選択肢に無理が生じるようで、中々良い職につくことが外国人だとより厳しいようだ。日本人のイメージだと、オックスブリッジであれば、良い就職先につけると思っているかもしれないが、現実はそんな簡単には行かない。ロンドンにいる方が明らかに就職先を見つけるのには有利だ。
最後に僕が会った中で最もimpressiveだったのは、ヘッジファンドでアーリーリタイアした人だ。彼はパキスタン人で、LSEを卒業後、キングス・カレッジの修士で英文学を専攻。Citiのプライベート・バンキングで働いた後、LSEの修士に戻り、開発学を専攻する。その後は投資銀行に戻り、バークレイズ・キャピタルでトレーダー、そこからヘッジファンドで5年働いた。その後は、幾つかの会社でVice-ChairmanやCEOなどを担当し、今は取締役会などに所属しつつ、慈善活動家として世界トップの大学生に対してメンタープログラムをおこなっているらしい。
実際、僕も上記のような人間たちと争い、なんとかそのメンタープログラムの10人ほどの枠に入ることができた。メンタープログラムはこれまでにないレベルの高い視座から僕の将来についてのアドバイスを頂くことができた。日本だと絶対にヘッジファンドでアーリーリタイアするような人間が大学にわざわざ来て何の利益もなくそんなことをやってくれるなんてまずありえないよな。と思ってしまった。
本当に毎日世界最高レベルの人たちに会い続けなければならないため、身が引き締まる思いで勉強に取り組むことになっている。LSEは世界の縮図であり、いかにこの世界の競争が激しいのか、それを証明しているような気がする。
by lse_keio_sfc
| 2015-11-04 08:38
| LSE
|
Comments(8)
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at 2015-11-04 19:34
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2015-11-05 13:56
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lse_keio_sfc at 2015-11-05 18:03
> KKさん
慶応の後輩ですか。相談に乗りますよ。正直、海外大学院に行っておくと、後々の選択肢がかなり違いますし、留学したことに100%後悔しないのでおすすめです。慶応出身だとトップスクールでは常にprestigiousとみなされていますし、知り合いですと、LSE以外にもハーバードなどの欧米トップ校のMBAなどの日本人は東大と慶応が多いです。LSEは東大がほとんどかもしれませんが、学部からそのまま来る人は慶応が多いです。せっかくなので、トップ校を狙うことをおすすめします。
慶応の後輩ですか。相談に乗りますよ。正直、海外大学院に行っておくと、後々の選択肢がかなり違いますし、留学したことに100%後悔しないのでおすすめです。慶応出身だとトップスクールでは常にprestigiousとみなされていますし、知り合いですと、LSE以外にもハーバードなどの欧米トップ校のMBAなどの日本人は東大と慶応が多いです。LSEは東大がほとんどかもしれませんが、学部からそのまま来る人は慶応が多いです。せっかくなので、トップ校を狙うことをおすすめします。
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at 2015-11-06 22:24
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lse_keio_sfc at 2015-11-07 20:48
おふたりとも返信しますので、しばしお待ち下さい。
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at 2015-11-11 00:24
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lse_keio_sfc at 2015-11-12 08:41
> nilさん
ご返信ありがとうございます。海外に出るという選択肢は素晴らしいと思います。
ご質問は(1)語学等が間に合わないので、今年は出願せず、阪大に一年進学し、コアと数学などの理系科目を学び、LSEに挑戦したい、(2)慶應商はトップスクールとしてみなされるのか、ということですよね。
まず、(1)ですと、特に阪大進学は意味はなくはないのかもしれませんが、LSE受験にプラスに成るようには思えません。おそらくMScのEconですよね?多分、商学部というバックグラウンドや進学後の大学のプレゼンスを考えても中々難しいものがあるのかな、と思いますね。何か世界的な賞とか取ったことがありますか?LSEのEcon修士に行くのであれば、業務経験かもしくは何かしらの賞が必要になるように思います。経済学は甘い世界ではないので、心してかかってください。
(2)慶應だったらどこの学部でも大丈夫です。LSEの学歴で言うと、東大早慶が9割と考えてください。中途のマジョリティが東大、新卒のマジョリティが慶應といった感じです。ただ、経済学を受験するなら、3.7はほしいところですね。
ご返信ありがとうございます。海外に出るという選択肢は素晴らしいと思います。
ご質問は(1)語学等が間に合わないので、今年は出願せず、阪大に一年進学し、コアと数学などの理系科目を学び、LSEに挑戦したい、(2)慶應商はトップスクールとしてみなされるのか、ということですよね。
まず、(1)ですと、特に阪大進学は意味はなくはないのかもしれませんが、LSE受験にプラスに成るようには思えません。おそらくMScのEconですよね?多分、商学部というバックグラウンドや進学後の大学のプレゼンスを考えても中々難しいものがあるのかな、と思いますね。何か世界的な賞とか取ったことがありますか?LSEのEcon修士に行くのであれば、業務経験かもしくは何かしらの賞が必要になるように思います。経済学は甘い世界ではないので、心してかかってください。
(2)慶應だったらどこの学部でも大丈夫です。LSEの学歴で言うと、東大早慶が9割と考えてください。中途のマジョリティが東大、新卒のマジョリティが慶應といった感じです。ただ、経済学を受験するなら、3.7はほしいところですね。
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nil
at 2015-11-14 07:57
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ご返信感謝致します。
・ドメな国家資格は有しているのですが、世界的な賞には当たらず、実務経験も当然まだないので、やはりMS.cのEconに行くのは厳しそうですね。国内修士の成績と
影響力のある推薦状を揃えた上でアプライする王道のパターン目指して頑張りたいと思います。
・中途(=社会人を経て進学)、新卒(=社会人経ないで進学)ということでしょうか?中途が東大の方が多いのは意外でした。
・ドメな国家資格は有しているのですが、世界的な賞には当たらず、実務経験も当然まだないので、やはりMS.cのEconに行くのは厳しそうですね。国内修士の成績と
影響力のある推薦状を揃えた上でアプライする王道のパターン目指して頑張りたいと思います。
・中途(=社会人を経て進学)、新卒(=社会人経ないで進学)ということでしょうか?中途が東大の方が多いのは意外でした。