2015年 06月 06日
大学院のオファーに必要なGPA |
今回はオファーに必要なGPAについての言及である。一般にトップクラスの大学になると、要求されるGPAが高くなってしまうことはおそらく皆重々承知であるということは前提にして話を進めていきたいと思う。
オックスフォードは大体3.5〜3.7という形で決まっている。また、ケンブリッジは3.6〜3.7くらいか。LSEは学歴によって差がつけられており、一流大学が3.3、それ以外の大学は3.7以上という区分になっている。僕としては、イギリスの名門校に入るのは、一流大学以外の人の場合、英語ができるという前提においてのみ、オックスフォードを薦めたい。というのも、僕が経験した中で、オックスフォードが学部時代の学歴に対して寛容だと感じるからである。東京にいると、OBOGに会う機会などがあるのだが、オックスフォードに関してはいろんな大学から入学している人が多い。しかも、倍率が低いので穴場なのではないかと思う次第である。ケンブリッジは会った数が相対的に少ないからか、なんとも言えないが、理系は慶應が多いというイメージを持っている。文系などはあまりわからない。LSEは日本人の出身学歴はほぼ一流大学で占められている印象。日本人の場合、英語の出来が正直あまり良くなく、能力のある人でも、高い英語の必要条件を満たすのは難しかったりする。その結果としてスペックの高さと英語力の高さの均衡点が結びつくあたりがLSEになっているのではないかという仮説を僕は持っている。
上記から、英語力と学歴の両方を持たない人はどこが最もいいかというと、UCLあたりになってくるのではないかと考えている。UCLで必要なGPAはMAXで3.5くらいで、英語力がほとんど足りない場合でも、早期に出願してしまえば問題無い。というのも、Pre sessional courseに入って仕舞えば、それをパスするだけで特に問題なくコースに入ることができる。英語ができなくて苦しんでいるのはここがいいのかもしれない。他の上の大学ではプリセッショナルはあくまでも大学院入学後のための準備という感じで、それを取ることがCirtificateにつながることは無い。従って、英語が苦手な人には上位3校は全くもって薦めないが、UCLだと圧倒的な救済措置があるので、滑り止めとしてもいいのではないだろうか。
プリセッショナルに参加できる資格としては, IELTSで5.5以上(要求スコアが7.5の場合)からである。これは普通に勉強していれば、特に問題無く取れる点数であるし、留学経験なども必要ないレベルである。5.5から7.5?19週で?嘘だろ?そんなの無理だよ。と思われるイメージにもかかわらず、それをウルトラCで乗り越えることが可能になる素晴らしい制度なのである。SOASも確かそうだったはず。
総括すると、上位大学はGPAが厳しく、また、英語の要求も高い。従って、受験する際は色々ときちんと調べ、自分のバックグラウンドで自分の目標を達成することが可能なのかをきちんと精査し、考え抜くことをお勧めしたい。
by lse_keio_sfc
| 2015-06-06 00:27
| 受験
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Comments(11)
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ひろゆき
at 2015-07-19 04:08
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こんにちは。ひろゆきと申します。現在来年度のヨーロッパ留学を考えており、ブログを参考にさせて頂いております。専門は素粒子物理学です。
僕の学部のGPAは3.3で、このレベルは(ランキングでいえば)どこのレベルに相当するのか非常に不安でした。UCLでMax3.5ということは、専門は違いますが、QS world rankings20~50位程度はGPA3.5ぐらい必要になるという考えでいいのでしょうか?
僕の学部のGPAは3.3で、このレベルは(ランキングでいえば)どこのレベルに相当するのか非常に不安でした。UCLでMax3.5ということは、専門は違いますが、QS world rankings20~50位程度はGPA3.5ぐらい必要になるという考えでいいのでしょうか?
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lse_keio_sfc at 2015-07-19 12:04
> ひろゆきさん
場合によるのではないかと思います。GPAは一つの指標にしか過ぎず、研究やその他活動で実績を出されている場合や他の提出書類が合格者の平均を上回っているのであれば、特に問題ありません。反対であれば、オファーはでないかと。
また、ランキングに関わらず、大学院が学生に対して、stipend(授業料免除及び生活費の提供など)を準備してくれる場合は、難易度は急激にあがりますので、そこらへんは受験を考えている大学のHPをチェックするなど細かいところを詰めた方が良いかと思います。
私の場合、LSEとオックスフォードしか受験しておりません。そのため、あくまでも参考意見として考えてください。
場合によるのではないかと思います。GPAは一つの指標にしか過ぎず、研究やその他活動で実績を出されている場合や他の提出書類が合格者の平均を上回っているのであれば、特に問題ありません。反対であれば、オファーはでないかと。
また、ランキングに関わらず、大学院が学生に対して、stipend(授業料免除及び生活費の提供など)を準備してくれる場合は、難易度は急激にあがりますので、そこらへんは受験を考えている大学のHPをチェックするなど細かいところを詰めた方が良いかと思います。
私の場合、LSEとオックスフォードしか受験しておりません。そのため、あくまでも参考意見として考えてください。
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LSE卒業生
at 2015-08-14 14:11
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こんにちは。偶然このブログを見つけ、記事をほぼ全部読ませていただきました。留学や教育などに対する考え方や分析力が素晴らしいと感じました。これからも頑張ってください。LSE(MSc/PhD)の卒業生として応援しています。
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lse_keio_sfc at 2015-08-19 07:21
> LSE卒業生さん
コメントありがとうございます。まだまだ自分の未熟さを感じている次第なので、そのような言葉は私には勿体無い気もしますが、そう言っていただけると、ありがたいです。
ご卒業後は日本へ帰国されたのでしょうか?それとも、国外にいらっしゃるのでしょうか?
コメントありがとうございます。まだまだ自分の未熟さを感じている次第なので、そのような言葉は私には勿体無い気もしますが、そう言っていただけると、ありがたいです。
ご卒業後は日本へ帰国されたのでしょうか?それとも、国外にいらっしゃるのでしょうか?
ぼくも学生です!就活について語ったのでみにきてください!
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Kentaro
at 2017-01-03 11:07
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ブログ拝見させてもらってます。
LSEのどの学部で勉強されたのですか?
LSEのどの学部で勉強されたのですか?
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at 2019-07-22 15:39
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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lse_keio_sfc at 2019-07-23 06:47
> ちいさん
メッセージ、ありがとうございます。
・GPA評価→ 1、2年を含む学部の成績のみです。3、4年の方が比重は高くなりますが、あくまでも平均です
・GPA難易度の考慮→それは流石にないですね。学校間の難易度の考慮はほぼないと思ってください。
メッセージ、ありがとうございます。
・GPA評価→ 1、2年を含む学部の成績のみです。3、4年の方が比重は高くなりますが、あくまでも平均です
・GPA難易度の考慮→それは流石にないですね。学校間の難易度の考慮はほぼないと思ってください。
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at 2020-02-12 00:56
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2020-09-03 23:12
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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by
ねこ
at 2020-09-03 23:13
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