LSEで勉強することのメリット |
LSEで勉強することのメリットについて示してみたい。僕が勉強しているロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは、言わずもがな、世界的にも有名で超一流の教育機関である。そうした前提を元に、LSEで学ぶことがどう言ったベネフィットをもたらすのか、そして、コストベネフィットの関係から、果たして修士で留学するメリットがあるのかを考えてみたい。
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2016年 04月 24日
LSEで勉強することのメリットについて示してみたい。僕が勉強しているロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは、言わずもがな、世界的にも有名で超一流の教育機関である。そうした前提を元に、LSEで学ぶことがどう言ったベネフィットをもたらすのか、そして、コストベネフィットの関係から、果たして修士で留学するメリットがあるのかを考えてみたい。 LSEで勉強できること、それは僕にとっては貴重な機会になった。修士の学生をやるということは、学部生でも、博士課程でも、MBAやLLMなどの専門職大学院でもない。そのため、評価をされるところもあれば、そうでないところもある。国際機関では、修士が必須だが、企業で働くのであれば、必ずしも必要ではない。ただ、博士課程に直接入るか迷っていたり、将来博士課程に行くことを考えている人、もう少し勉強したいという意欲がある人にはいいのかもしれない。また、留学を通して、自分の位置付けや、世界で活躍するためにはどういう努力や視点を持たなければならないのか、それについて考えるきっかけが、ここロンドンで見つかる可能性が高いと言えるだろう。 僕がLSEに来て一番衝撃を受けたことは、”上の世界”があるということだ。仕事で言えば、日本ではせいぜい上の世界といえば、コンサルや投資銀行だし、起業することがエスタブリッシュメントでなければ、日本のfortune 500の企業でマネジメントをすることがキャリアの最高峰ともいうことでもない。なんか微妙な歯切れの悪い感じだが、事実はそのような感じだ。最近はヘッジファンドやプライベート・エクイティなどのキャリアも一般的に知られつつあるような感じにはなってきたが、当たり前のような環境ではない。むしろマイナーである。けれども、ロンドンに来てみると、いくらでもこうしたレベルの環境へのエクスポージャーがあり、能力さえあれば、機会が与えられ続けるような環境があるように思う。やはり、グローバルで最も優秀な人間が集まるようなフレームワークを作り続けている米英の環境というのは、他のどの国と比べても例外的な存在であることは間違いない。それがLSEでの環境へと反映されているのだろう。 また、アカデミアの世界では、世界一流のジャーナルに掲載されるために切磋琢磨している環境が素晴らしいように思う。また、一流の大学では、こうしたジャーナルに出し続けることが大事だと考えられ、また教授も出版ということを重く考え、パブリッシュし続けている。LSEの場合、学問における新領域を切りひらき続けるような人間が綺羅星のごとくいるため、そうした環境で勉強できるのは、本当に貴重な機会だ。また、進学を考えている場合、ハーバードやMITの博士課程に進学する人間は奨学金をもらうことができる。LSEは以前にも述べたが、”修士中心”の大学であるように感じる。世界中のトップ大学をトップの成績で卒業し、こちらの修士を挟んで、ハーバードなどのアメリカのトップスクールに進学するというのが一般的な環境にあるように思う。イギリスの大学はファンディングの面で弱いため、博士課程でどうしても優秀な人間をアメリカのトップスクールに取られてしまっている現状があるように感じている。しかし、イギリスのように、修士が一年でアカデミックランキングが高い学校は他の国にはないため、結果として選ばれているように思う。アメリカ人と中国人がマジョリティで、イギリス人がなぜかマイノリティーになっている変な状況ではあるが。アメリカ人は博士課程に進学したい人が多いので、イギリスで修士課程を取ることを希望する人が多いような気がする。 就職と進学の両面において、明らかに恵まれた環境にあるのがLSEだ。こうした環境はLSE以外に世界中にないかもしれない。ロンドンという恵まれた土地、そして、教授陣が集まる環境。もちろん、ニューヨークにあるコロンビア大学のような似たような環境もあるが、ロンドンで過ごすことはまた別の意味で洗練されるといえるだろう。歴史、文化、芸術、学術、そして、東京とは違った都会の生活と、これ以上にないくらいの経験ができるはずだと思う。そうした環境で学びたい人は、LSEがいいかもしれない。 追記: LSEの教育スタイルは、だいたいトピックに対して、最近の論調や主張を教授の主観的な視点で話すことが多い。また、課題図書も同様で、論文や書籍は教授の主観的に選定したものから考えることになる。基本的に完全に学ぶことが決まっているようなモジュール以外は、論文ベースで進められ、教科書はない。だから、最初は何を話しているのかよくわからない状況から始まったりする。それを放置すると全くわからないまま進むのだが、きちんと自分で解釈して、復習するという作業を日々行えば、自分が面白いトピックを勉強していることや、意外と自分の学んだ専門が他の大学で学んだ人と内容を共有できるようになっている。ただ、LSEの方が、論文を読んで自分で考えてまとめるという作業が必要なため、知識の定着や考える力を養われるように思う。ただ、1日10時間以上勉強しなければならないこともザラなので、そこは覚悟した方がいいかもしれない。いうならば、受験生をもう一度やる感覚だと思うといいだろう。
by lse_keio_sfc
| 2016-04-24 01:20
| LSE
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