将来的に何をしたいのか、それを決めていかないといけない段階にある。今LSEで学んでいるし、勉強にも集中しなければならない状況にあるのだが、同時に自分が何をしなければならないのかを決めていかなければならない段階にある。自分自身、まだまだ時間があると思い込んでいたものの、あっという間に3月になっているし、それも中盤に向かっている。何もかも早めに計画を立て、実行していかなければならない段階にあるように思う。この調子だと、1年、2年、3年というのはあっという間に過ぎ去ってしまうだろう。
しかしながら、自分の場合、人よりも短期的に何をするのかということがある程度明確になっているため、それに向けて着実に努力することが必要になる。これがなければ、人生をダラダラと過ごしてしまうことになりかねないし、色々と怖いと思う面も少なくない。それに、いかに早く成長するかが重要になってくるこのご時世で、計画を立てることなしに何もかもやってしまうのは致命的なように思う。
3年、5年、10年、20年と、自分のやりたいことを追って計画を立てていく。自分は最初はボトムアップ、つまり、自分のやりたいことをとりあえずやっていれば何かが見つかっていくだろうと思っていた。しかし、それでは何も見つからない。常にアンテナを張り巡らし、将来何をやりたいのかと自分の今やるべきことの両方を掛け合わせることによって、高い成長を維持していけるんじゃないか、そう思っている。結局、自分の場合は目標を常に立てていなければ、何をしていいのかよくわからなくなるし、何をすべきなのかも不明確で曖昧なものになってしまう傾向にあるように感じた次第だ。
これからやらなければならないことは沢山ある。グローバル化する流れの日本にあってまだまだ「株主資本主義」というものをもう少し浸透させていかなければならないのではないか、また、経営のスリム化、細分化というものが必要なのではないか。経営とファイナンスを理解した経営を当たり前の環境にしていかなければならないのではないか、そんな風に思っている。これまで日本は日本市場の大きさ、成長性から海外に目を向けなかったとしてもある程度のキャッシュを稼ぐことができていたように思う。しかし、近年の急速に進む少子高齢化による経済成長の頭打ちから、海外市場に目を向ける必要性が出てきているし、既にクロスボーダー案件なども近年増加しており、実際に、M&A市場は過去最高を更新し続けているように思う。ただ、まだまだ道半ばだ。これからM&Aや投資を通じた海外進出が増えていくかもしれないが、それと同時に、その妥当性を示せるような、つまり、株主の期待に沿うような形の戦略案件の実行を忠実に行っていく必要があるように思える。
グローバル化(マーケットを日本だけでなく、世界と捉えるとここでは定義)というのは、単に唱えるだけではなく、実行しなければならないものだ。多くのメディアや人の発言を聞いていると、「人材」や「語学」が重要だと思っている人が多い。もちろん、グローバル化に伴って人や語学が重要なのは間違いない。しかし、それだけでは不十分に感じる。グローバル化を本気で目指すのであれば、「制度」を変えていかなければならないように思う。要は、一株あたりの利益をいかに伸ばすか、つまり、企業価値をいかにあげるか、について考え、それを実行しているのかを明確にされた状態として見れるような形にしていることを明確にする必要がある。日本で考えられるのは、まだまだファイナンスを意識した経営をしっかりと行えているのか、そう疑問に思える瞬間が多々ある。もちろん、近年のプロ経営者の登場や戦略としてのM&Aの一般化(まだまだだが)、ファンド出身者の経営者への転身(それも大企業へはあまり見ないが)というものを通して、経営とファイナンスを意識したマネジメントが行われてきている。だが、今の状態ではグローバル水準には程遠いのではないかと思う。もちろん、近隣諸国と比較すると、日本の方が相対的に良いことは間違いない。しかし、経済大国の一国としてみたときにその状況はどうだろうか?その状況はまだまだ改善の余地があると言える。
ただ、ここ数年以内、少なくとも10年以内に日本の状況は様変わりするのではないかと思う。その状況を自分たちが作り出していくこと、また、将来LSEの卒業生としても社会に対して還元していく必要があると感じている。クライアントを抱えた状態であれば、いかに自分が株主資本主義を浸透させていくか、が重要になり、経営者としてマネジメントに携わるのであれば、いかに株主の意向に沿う形(企業価値を上げる)で経営を行っていくかが、これから来る本格的なグローバル社会に対応していくためのキーファクターになるのではないかと僕は考えている。
日本社会は高いポテンシャルを持っている。それを生かすも殺すも自分たち次第であるし、いいところを見るだけではなく、改善すべき点にもきちんと目を向ける必要がある。その改善すべき点をいかに認識し、実行していくかが自分たちの役目であると僕は少なくとも思っている。