大学時代の友人、LSEの友人問わず、よく話題になるのが、MBAをいつ取るか、ということである。MBAをいつ取るのかということはかなり重要な問題であり、かつ、慎重に物事を進めないといけないことである。というのも、よほどのマニアではない限り、一度しか行かないからである。また、自分たちの場合、プロフェッショナルファームから始まっていることとと、すでに正規過程でのトップ校留学経験があるということで、他の日本人とは事情が異なっている。
一般的な日本人の場合、事業会社(最近はベンチャーなども)→世界トップMBA(ハーバードなど)→コンサルや投資銀行日本法人ということになる。また、基本的に米国MBAだと、現地就職が英語力やビザの観点から難しいため、日本に帰ることが多い。一方、僕たちの場合は、最初からプロフェッショナルファームから始まる上、先ほどにも述べたように、事前に留学経験もあるため、日本だけではなく、世界の主要都市への就職も視野に入ってくる。近年で人気なのは、プライベートエクイティやヘッジファンドである。MBAで学んだことを生かすという意味では、プライベートエクイティがいいのかな?と思っている。税金や成長性という観点から考えれば、香港やシンガポールがいいのかもしれないし、ビッグディールやインダストリーとしての洗練度合い、スキルなどを考慮すると、アメリカやイギリスがいいのかもしれないという考えも浮かぶ。もちろん、日本もあるのだが、日本でPEに行く場合、必ずしもMBAは必要ないように思う。コンサルや投資銀行IBDから行けばいい(とはいえ、その中でも実力と運が必要)。
可能であれば、イギリスやアメリカでPEに転職する場合、事前に投資銀行とPEを日本で経験しておきたいと思う。その上で行けば間違いなく現地での就職可能性も高まると考えている。ただでさえ、現地就職は厳しいのに、事前にプロフェッショナルファームの経験がないというのは本当に致命的だなと。何も示せる実績もないので、どうしようもないと感じる。投資銀行だとかろうじていけるのではないかという希望もあるが。これらを考慮すると、だいたいMBAに行くのは、4年から5年の職業経験の後なのかもしれない。ただ、こればかりは本当に何が起こるのか全然想像ができない。行きたいと思っていくものなのかもしれないが、その時の状況や運も出願、留学を左右する。そのため、簡単に決められるものではないようなきがする。だけれども、可能であれば次も挑戦したい。楽しみだ。