LSEにいて最近考えることがある。それは、隣の人間が王族だったり、想像を絶する金持ちだったり、将来国を動かす人間だったりすることである。しかも、日本とはレベルが相当違う、普通の人では想像ができないほどの。
日本だと、1000万円あたりでお金持ちなんて言われることがあるが、こちらだと、大卒の初任給くらいのイメージか、LSEから現地のトップティアに位置する投資銀行に行く場合だと、1500万くらいは稼げてしまうため、あまりピンとこない。多分、こちらの1億と日本の1000万は同じくらいの感覚があるように思う。ただ、ロンドンで働き、Zone 1の不動産をこれから買うような人で、1億で生活が余裕かと言われると、日本で1000万の人の生活がそれほど良くないと言うのと同様、それほど余裕がないようにも思う。場合によっては、困窮するかもしれない(笑) それは、物価の高さもあるが、不動産があまりにも高いことが挙げられる。だいたい10億以下で買える物件がほぼない上、実際に東京の江東区あたりのマンションのレベルで高層階を購入しようとすれば、安くても50億は見ておいたほうがいいし、まずそんな"安い"物件はロンドンだとすぐに売り切れてしまうのではないか?と思ってしまうほどの勢いがある。日本だと高くても1億くらいなので、リッチや物件レベル、サービスなどを考慮すると、かなり割安感があるような気がしないでもない。というより、確実に割安だ。一昔前は東京といえば、物価が世界一高いと言われていたし、不動産も一番高かった。しかし、それは昔の話で、今はどちらかというと安い国になりつつある。ロンドンと比較するとなんでも安いし、なんでもクオリティが高い。
さて、本題だが、LSEの場合、周りのレベルは特に意識するまでもないと思ってしまうわけだが、しかし、将来億万長者になる人間が同僚から出てくると思うと、にわかに信じられないような感覚になる。ロンドンは"億万長者の首都"と言われるため、特に目新しいことはないはずだが、ふと考えると、凄みを感じる。だからと言って、利益だけを追求して友人関係を作るかというと、別にそうでもない。
なんとなく不思議な感じだ。