2015年 06月 04日
修士の学歴価値① |
前回の記事で学部教育について書いたので、修士に関するものを書きたいと思う。obviouslyにわかるだろうが、僕は修士に進学する。そのため、少しバイアスがかかってしまうかもしれないが、それはそういうものとして、一つの意見として捉えて頂ければと思う。
修士に進学するメリットとはなんだろうか?ぶっちゃけて言うと、それほどない。少なくとも僕の学問領域に関する限りはないと思う。ただ、間違ってもらいたくないのは、これはあくまでも、日本の学生が考えている「就職」という限定された範囲の中である。修士という学位は非常に中途半端でなんとなく、学部+αというようなイメージだったり、日本の現状を考えると、文系の場合、良い就職先に行けなかった人が行くんじゃないかとかそういう印象を受けたりする。これは半分本当で半分違うと思う。というのも、最近は大学院に行きたくていく人が割と多かったりする。もちろん、就職がダメで修士にいく人もいれば、もう少し勉強したくて内定をもらっていても修士にいくという人もいると思うので、ここに関する議論は僕の狭く浅い知識では断定できないし、本題はそこではないので、この議論はここらへんで収束させたい。
さて、先ほどにも述べたように、日本においてはそれほど修士という学位は重要ではないように思える。理系はもちろんeffectiveだし、修士からが研究と言えるのだろう。ただ、僕の領域では必ずしもそうではないし、生涯年収を考慮すると修士にいくことはそれほど魅力的な選択肢とは言えないようにも思える。それでも留学するのはなぜかというと、「修士」という学位を得る機会を利用して、世界のトップ校に留学する。そうした学校に留学することで、自分の見識が広がり、今までの自分の領域を超え、成長する機会を得ることができるのだと考えている。また、学部時代にたるんでいた自分を叩き直し、真剣に自分と向き合う、また、世界各国から来る精鋭達と競争するといった「経験」が修士で得られることだと思う。
もちろん、修士はPhDに進むための登竜門と言えるかもしれないのだが、最近は学部からでも全然進学できるし、修士が必ずしも必要はない。また、上記のような経験は学部の時にもできるかもしれないので、必ずしも修士でなければできないことではない。僕の場合は学部でトップ校の留学が叶わなかったので、そうした経験をしたいと思ったことから、結果的に修士で経験することになった。という結果論だ。
こうしてみると、「修士で進学することは何の意味があるのか?」と思う人も多々いるに違いない。実際には受けられるメリットはある。それは次の機会にでも書いてみたい。
by lse_keio_sfc
| 2015-06-04 00:33
| 修士
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